2016-01-01から1年間の記事一覧

英国一家、日本を食べる マイケル・ブース

日本料理というといま世界的に人気である。 ヘルシーというイメージがあって、どの国でも日本料理店が増えているという。 この旅行記は、英国人のフードライターが一家で日本料理を食べつくした記録である。懐石料理からラーメンまで幅広く日本料理を取り扱…

旗本の経済学 小松重男

お庭番だった川村修富の手留帳(日記)をもとにして彼の人生を追ったものである。 時代劇の影響で、お庭番というと何か忍者のイメージがあるが、実際は、幕府の役人の一人である。だから、スーパーマン的な活躍が無論あるわけでもなく、淡々と事務をこなして…

ぼくは猟師になった 千松信也

「りょうし」というと魚を獲る漁師のほうを思い浮かべる人が多いにちがいない。 わたしもそうであった。だが、この本の著者は、山中のイノシシやシカを罠で獲る猟師である。なんか猟師というと、いまどき猟師なんかやっている人がいるのかな、という半信半疑…

健康に生きる覚悟 森村誠一

ここしばらくは、森村誠一の小説をずっと読んでいる。 そんな中、小説以外のものも読んでみた。「健康に生きる覚悟」という高齢者になった作者自身の健康管理の本である。 高齢者による健康管理の本は、いろいろあり、今までも何冊も読んだことはあるから、…

考証要集 秘伝 NHK時代考証資料 大森洋平

時代考証の本である。 時代考証というと江戸期以前のものという印象があるが、昭和の戦争期のもののように比較的最近のものもある。NHKの時代考証の担当者の書いた職員向けのものがベースになっている。 これを読むと江戸時代のものが一番多いが、現在使…

退職金貧乏 塚崎公義

退職金貧乏というネーミングが読んでみるきっかけになった。 なかなか読者をひきつけるタイトルである。内容はというと、退職金を減らさないための運用術とでもいった内容だ。読んでいると、今までの類似の資金運用の本と基本的には、内容はそんなに変わらな…

人間の証明 森村誠一

森村誠一の小説である。作家生活50周年フェアで刊行されたものである。 いまは、作家としてデビューするチャンスは、いろいろと多いから、作家になることは、簡単だが、あり続けることは難しいといわれている。そんな中50年も第一線の作家であったという…