英国一家、日本を食べる マイケル・ブース

日本料理というといま世界的に人気である。

ヘルシーというイメージがあって、どの国でも日本料理店が増えているという。

この旅行記は、英国人のフードライターが一家で日本料理を食べつくした記録である。
懐石料理からラーメンまで幅広く日本料理を取り扱ったものである。

著者のマイケル・ブースは、フランスのゴルドン・ブルーという料理学校に通っていたくらいだから、料理には造詣が深い。
そんな著者が、北海道から沖縄まで日本料理を食べ歩いたものである。

この本を読んで感じたのは、日本料理の多様性である。
一見では入れない高級店からB級グルメまで食べられ、地方によっていろいろなものがある。
ラーメンだって、札幌と博多では違う。
そんな日本料理に対して著者は、貪欲である。
多分一人で日本に来たのなら、通り一遍のものになっていたかもしれないが、一家4人で来たからより日本料理に対する貪欲さが増したのではないか。

この本を読んでいるとそしがやも食べたことのない日本料理がどんどん登場する。
ちょっとゲテモノもあるが、何か挑戦してみたくなる。
例えば、沖縄のへびスープとか。

日本人も知らない日本料理が日本各地にはある。
普段は、食べる機会もないが、こんな本を読んでしまうと食べたくなってしまう。
そしがやの住む東京は、世界でも有数のグルメの街だという。
外食は週に1回くらいしかしないが、何か新しいものを食べたくなる本だ。
日本に生まれた幸運を感じる本である。