持たない暮らし 金子由紀子
いつの間にか部屋の中に物があふれる生活を送っていると、いつかは捨てなくてはと思うのだが、なかなか捨てられないのが現実である。
そんな中、いろいろな「捨てる」ことのアドバイスの本があるが、これもその中の一冊である。
確かに読んでみると、なるほどと思う点は、ある。
たとえば、冠婚葬祭用は除いて、一年間着なかった服は、もう着ることはない。
だから処分した方がいいとか。
日本の家が物であふれているのは、和洋の生活をしているので、二重に物が必要だからとか。
捨てることにもダイエットと同じようにリバウンドがあるから、一端捨てたら、また物が増えないすることが大切だとか。
だが、反面、物があふれているのが、悪いことなのかとも思えてしまうときもある。
災害が起きたときは、物があった方が被災生活に役立ったという記事を新聞で読んだ記憶がある。
それに単にごみとして処分してしまうと個人としては、きれいになるかもしれないが、社会全体としては、ごみ処理のコストが増えてしまうのではないかとか。
でも、私の部屋には、物があふれていることは確かなので、読んでから部屋の中のものを処分する気持ちが高まったのは、事実ではある。
しかし今までの例でいうとそのモチベーションもいつの間にか、下がってしまう。
そんなときには、また別の「捨てる」ことのアドバイス本を読まなくてはならないのかな。