小説

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 村上春樹

村上春樹の一番新しい長編である。もう二年近く前に出版されているが、図書館の予約の順番を待っていたので、こんな時期になってしまったのだ。 読んでみると相変わらず、面白い。一晩で一気に読んでしまった。高校時代の四人の友人から付き合いを断られた理…

女のいない男たち 村上春樹

東京奇譚集以来の短編集である。 珍しく書いてある「まえがき」をみるとビートルズのサージェントペパーやビーチボーイズのペットサウンドのようなコンセプトアルバムを念頭に置いたとあった。だから「ドライブ・マイ・カー」とか「イエスターデイ」といった…